Witching Hour
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リトルベトナムツアー

いきなりだけど「フォー」は好き?

牛や鶏の出汁をベースとした透明であっさりしたスープに
米麺を入れた所謂「ライスヌードル」。
ベトナムでよく食べられている「アレ」と言えば直ぐ思い浮かぶのではないでしょうか。
最近では日本でも蕎麦やうどんなどと同じようにファーストフード感覚で食べる方も多く、たぶんベトナム料理の中で1番(2番かも)食べられている料理かと思います。
では、突然「フォーが食べたい!」と欲求が沸いてきたらどうします?

〇〇にある有名なベトナム料理店?
おしゃれでインスタ映えするあの隠れ家的なベトナム料理店?
それとも馴染みのベトナム料理店?
まあ店は違えど大抵はベトナム料理店に行くよね。
ただ、大抵のお店は日本人向けに少しアレンジされてたり、見栄えを良くするためちょっと盛ってみたり、はたまた良い食材を使ってみたりと、ちょっとご馳走よりになりがち。
もちろん悪いとは思わないし自分だってそれを美味しいと食べに行ってます!
ただ今回言いたいことは、現地の屋台や雑多な食堂で味わったのとは違うよねってこと。
そこで「ベトナムの雑多な食堂や屋台で食べた味」に限りなく近いお店を取り上げます。
向かった先は…

「いちょう団地」

えっ、聞いたこと無いしそもそもどこにあるのかって?
まあそりゃあそうだよね。いきなり団地名だけ言われたって分からないのが普通です。
もし「いちょう団地」と言われて「あそこね!」って即答できる人は、ご近所さんか公団ウォーカーの方達くらいじゃない!?
(まあメディアにも取り上げられることもあるので以外と名前くらいは耳に残っている人も居るだろうけど…)
ではあらためて場所の説明をすると、神奈川県横浜市泉区上飯田町、横浜市と大和市にまたがる(境川を挟み)所に佇むのが、神奈川県最大の公営住宅「いちょう団地」。最寄り駅で言うと小田急江ノ島線「高座渋谷駅」から徒歩約15分くらい。
この団地、なんと10か国以上の国籍の人々(特にアジア系が多い)やその家族が住んでおり、全体の約2割が外国籍の方と、まさに多国籍タウンな団地。団地内の案内表記だった5ヵ国6ヵ国表記が当ったり前田のクラッカー♪
そんな団地なんで、敷地内や周辺にはアジア料理店や雑貨店が点在してて、その中でもトップクラスと言って良いのが「タンハー」
外見は掘っ立て小屋のような佇まいで一見するとここがお店だとは分からない…立地も含めとてもじゃないがフラッと立ち寄れるお店じゃなーい。
そんなお店の扉を恐る恐る開けると…飛び込んでくるのはベトナム食材が豊富に並ぶ雑貨店!?
そこかしこにベトナム食材や雑貨が並べられてて一瞬ここが日本だと忘れてしまう。
店内では越南語が飛び交い、まさしくここは…

パスポートのいらないベトナム

そんな異国情緒たっぷりな店内、その中に大きめのテーブル(今もそうなのかは不明)が無造作に置かれていてそこが食事スペース(食堂)なのです。
基本的にベトナム人がベトナム人に対して商売してるお店なので、日本のようなサービスは求めてもたぶん叶わない。て言うか、そもそも日本語メニューが無い…(今はあるみたい)
ただ料理の写真があったりお店の方やその場に居るお客さん(?)ご常連さん(?)が色々教えてくれたりするので、その雰囲気が嫌いじゃ無ければ流れに任せるのも楽しいかも。。
さて、美味い不味いは人それぞれだし好みもあるけど、言えることは日本のベトナム料理店などで多い日本人向けにアレンジされた味とは違い、限りなく「ベトナムの雑多な食堂や屋台で食べた味」に近い印象を受けました。
メニューも豊富で、冒頭に述べたフォーは勿論、その他の料理やビールやアルコール類も豊富(しかもスーパーなので小売価格よ)なのでちょっとした居酒屋感覚で楽しむのもアリかも。
さらに、帰りにお土産を買って帰れば海外旅行気分間違いなし!
これぞまさにリトルベトナムツアー!
こんな何でも無いただの団地にベトナム気分浸りに訪れる、時にはそんなちょっとした旅はどうでしょう。

余談だけど、もし自転車乗りなら境川サイクリングロードの途中にあるので、江ノ島とセットに巡るのもアリよ。
(↑じつは自分が訪れた方法はコレ…日本一小さな牧場「飯田牧場」もセットでどうぞ)

それでは、ヘン ガップ ライ!

WITCHING HOUR MASTER | グラフィックデザイナー | Tokyo, Japan