Witching Hour
散策,  文化,  

秋葉ノ原は萌え萌えキュン

秋葉ノ原とは現在の秋葉原のことである。

知らない街の酒場で飲むというのは実に至福のひとときである。
と、どこかの著名人が言ったとか言わなかったとか…
しかし今回はよく知る街、秋葉原をぶらぶらしてみた。
もちろん酒場の前に…

秋葉原と言えば、今や国内だけでなく世界からも観光客が訪れる電気街とサブカルチャーの聖地。改札を出ればメイドの格好した可愛い子たちが笑顔を振りまき、つい街ぶらしたい欲が負けそうになる…

今でこそサブカルチャーの聖地として有名だが、秋葉原も戦後の闇市で発展した街の一つ。その頃の面影を色濃く残すひとつ、秋葉原部品市場へ向かった。
秋葉原部品市場とは秋葉原駅の総武線の高架下に連なるビル。「秋葉原電波会館」「秋葉原ラジオセンター」「秋葉原ラジオストアー」で構成されている。ただそのうちのひとつ秋葉原ラジオストアーは既に幕を閉じている。(2013年11月30日/64年の歴史)

一歩中に入ると、ここがアキバとは思えない光景が広がるが、むしろこれが昔の秋葉原の日常風景でもある。(気分は梶原善のビルぶら!レトロ探訪♪)



近年、戦後に建てられたビルなどが老朽化を迎えたり、地権者の世代交代などから、日本各地で街や建物の再開発が進み、目まぐるしい勢いで昭和が消えていきますが、残せるところはなんとか次の世代へ残して欲しいです。

さて、昭和を楽しんだ後はやはり昭和を感じる酒場へ。
秋葉原で老舗の酒場と言えば「赤津加」
創業は戦後の昭和29年(1954年)というから、終戦後10年で始めた老舗の居酒屋。
四方を雑居ビルで囲まれている中に佇む姿は中々の存在感。
この一角だけ間違いなく昭和の時間が流れています。
暖簾をくぐると最初に目に飛び込んでくるのは目の前に広がるコの字のカウンター。
店内は歴史を感じる古さながらも清潔感が感じます。

メニューも定番から季節モノまでいい具合に揃ってます。
今回はカウンターでしたが、テーブル席で友人知人と自分たちだけの時間を楽しむのも良いかも、なんて思いました。

平日の仕事帰り、ちょっと寄り道したいけどいつもの酒場に直行するのも味気ないし代わり映えしないなぁ…
そんな気分のとき、こんな街ぶらを絡めた酒場巡りなんてどうですか。
酒場に直行するのとはまた違った景色が見られ、ちょっとしたアーバンとフードを絡めたマイクロツーリズムっといった気分になります。
たまにはこんな街ぶらも楽しいですよ。

私にとっての秋葉原萌え萌えキュンでした。

最後に余談ですが、前回ご紹介した芝浦の「芝浦ホルモン」さんも創業昭和29年。戦後10年くらいでこういったお店が開けるようにまで復興してきたのかも知れませんね。

季節料理 赤津加

WITCHING HOUR MASTER | グラフィックデザイナー | Tokyo, Japan